トライボロジー評価技術
ITFのトライボロジー評価技術
DLCをはじめとするセラミックコーティングをさまざまな部品に適用するには、要求される特性に応じた膜の改善、開発はもちろんですが、適用部品の運動をシミュレートしながら、摩擦、摩耗、潤滑のいわゆるトライボロジー特性を評価する技術の向上も重要と考えられます。
トライボロジー評価技術を充実させることにより、部品への適用までの時間短縮化や製品開発の効率化につながるとITFでは考え、各種の評価技術の取り込みとデータベース化を推進してきました。
ボールオンディスク試験機
荷重 | ~5000N |
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回転数 | ~1500rpm(すべり速度:~1.4m/sec) |
試験環境 | 大気中、油中、水中 |
評価項目 | 室温~100℃ |
対象部品 |
①動摩擦係数(すべり速度、面圧依存性) ②摩耗量、相手攻撃性 ③被膜の耐剥離荷重 |
対象部品 | 摺動部品一般 |
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代表的なボールオンディスク評価例
ボールおよびディスク外観 ボール:SUJ2 |
往復摺動試験機
荷重 | ~2000N |
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サイクル数 | ~1200cycle/min.(平均速度:~2.0m/sec) |
試験環境 | 大気中、油中、(液滴) |
試験温度 | 室温~200℃ |
評価項目 |
①動摩擦係数(すべり速度、面圧依存性) ②摩耗量、相手攻撃性 ③被膜の耐剥離荷重 ④焼付き耐荷重 |
対象部品 |
エンジン部品 ピストンリング ピストン バルブ 等の往復運動部品 |
代表的な往復摺動評価例
●試験条件 |
フィレックス(Pin&Vee)摩耗試験機
荷重 | ~12000N |
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サイクル数 | ~2000rpm |
試験環境 | 大気中、油中、(液滴) |
試験温度 | 室温~150℃ |
評価項目 |
①動摩擦係数(すべり速度、面圧依存性) ②焼付き耐荷重 |
対象部品 |
軸受け/シャフト ピストンピン等の回転運動部品 |
代表的な往復摺動評価例
●試験条件 |